アメリカのバイデン大統領は25日、イギリスやフランスなど17か国の首脳らと共に、イスラム組織ハマスに対し、人質の解放を求める共同声明を発表しました。

アメリカやイギリスなど欧米諸国に加えブラジル、タイなど18か国の首脳が発表した共同声明では、ハマスに拘束されている人質や民間人の運命は「国際的な関心事だ」とした上で、即時解放を求めています。

その上で、「人質解放のための交渉が、ガザにおける即時かつ長期的な停戦をもたらすことになる」と強調し、「我々は自国民を連れ戻すために行われている仲介努力を強く支持する」と訴えました。

アメリカ政府高官は、各国が足並みをそろえて共同声明にこぎ着けたことは「極めて異例」と強調しています。アメリカが主導して共同声明をまとめることで、ハマスに圧力をかける狙いがあるとみられます。