フランスで政策反対の農家ら、首都への道路封鎖 大渋滞発生で混乱広がる
フランスで政府の農業政策などに反対する農家らが首都に通じる道路を封鎖し、大渋滞が発生するなど混乱が広がっています。
フランス全土で政府の農業政策などに抗議するデモが広がる中、首都パリに通じる高速道路で29日、農家らがトラクターを並べ、干し草でバリケードを築くなどして道路を封鎖しました。
AP通信などによりますと、抗議デモは首都につながる複数の幹線道路で行われ、パリ近郊では大渋滞が発生したということです。
農家らは、政府や小売業者からの価格を抑えようとする圧力や、EU=ヨーロッパ連合が定める環境政策の実施、安価な農作物の輸入などによって、生計が圧迫されていると訴えています。
26日にはフランス政府がトラクターに必要なディーゼル燃料について、補助金の廃止計画を断念すると発表しましたが、事態の収束には至っておらず、ロイター通信は、30日にも新たな支援措置が発表される可能性があると伝えています。