国連事務次長が訪日“気温上昇1.5℃以内”国際合意の実行を強く訴え
国連でコミュニケーション分野を統括するフレミング事務次長が今週、日本を訪れ、世界の気温上昇を1.5℃以内に抑える国際合意の実行を強く訴えました。
先月行われた気候変動対策を話し合う国連の会議=COP27では、地球温暖化により「損失と損害」を受けた途上国を支援するための基金を創設することで合意しました。
しかし、各地で異常気象が続く中、世界の気温上昇を1.5℃以内に抑える目標への新たな成果はみられませんでした。
国連でコミュニケーション分野を統括するフレミング事務次長が今週、日本を訪れ、目標達成に向け取り組むよう国際社会に訴えました。
フレミング事務次長「明らかに私たちは気候変動による地球の危機に直面しています。(1.5℃の目標達成へ)どのようなコミュニケーションで前進させるか、それが国連の最優先事項でなければなりません」
その上でフレミング事務次長は、「気候変動のほか、新型コロナ、ウクライナ侵攻などを巡って誤った情報がまん延し、途上国は有害な情報環境におかれている。信頼される正しい情報を発信することが重要だ」と強調しました。