北朝鮮の金正恩総書記は東部の軍事基地を大規模な農場に建て替える着工式に出席し、自らくわ入れを行って市民生活を向上させる姿勢を示しました。

SUVのサンルーフから身を乗り出して視察する写真も公開しています。

19日付けの、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、18日、金正恩総書記が東部、咸鏡南道の温室農場の着工式に出席したと報じました。

金総書記は自らくわ入れを行い、工事の発破ボタンを押したということです。

演説で金総書記は「東部戦線の重要な軍事基地を、苦労が多い人民のために現代的な野菜生産基地に変貌させる」と述べ、農産物の生産を向上させる姿勢を強調しました。

農場の建設は軍が担当し、ことし10月の朝鮮労働党の創立記念日までに完成させるとしています。

公開された写真では、金総書記が乗っているSUVのサンルーフから身を乗り出して、集まった人々に手を振る様子も写されています。

市民に寄り添い生活を向上させる姿勢を示すことで、求心力をさらに高めたい狙いがあるものとみられます。

【写真】2月19日付け労働新聞より