今年のノーベル文学賞に小説『シンプルな情熱』などの代表作で知られるフランスの作家アニー・エルノー氏が選ばれました。村上春樹氏など日本の作家の受賞はなりませんでした。

文学賞を選出したスウェーデン・アカデミーはエルノー氏について、「自らのルーツや個人の記憶をめぐる疎外感などを勇気と冷徹なほどの鋭さで切り取った」「性別・言語・階級などの格差に特徴づけられた人生について、一貫してさまざまな角度から検証している」などと評価しました。

年下男性との愛を描いたエルノー氏の代表作『シンプルな情熱』は2020年に映画化もされています。この年のカンヌ国際映画祭の公式作品に選出され、日本でも公開されました。