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安倍元総理・国葬 中国では冷静な報道「国民投票のよう…」 外交的な儀礼は果たす姿勢<北京中継>

2022年9月27日 17:24
安倍元総理・国葬 中国では冷静な報道「国民投票のよう…」  外交的な儀礼は果たす姿勢<北京中継>

27日、安倍元総理大臣の国葬が東京・千代田区の日本武道館で行われています。海外では今回の国葬はどう受け止められているのでしょうか。中国・北京から中継。

報道ぶりなどを見ても、中国は非常に冷めた目で見ているという感じがします。例えば27日朝の中国共産党系の『環球時報』は、「国葬は論争の中で執り行われる」などといった見出しで「国葬があたかも国民投票のようになってしまっている」などと伝えています。

北京市民「日本の中でも安倍元首相の政治手法や功績に関して見方が分かれているそうですね。(国葬を)支持する人もいれば、支持しない人もいると聞きます」

中国は先週、土壇場のタイミングで国葬に使節を派遣することを発表しました。それも国政の助言機関である「政治協商会議」の副主席ということで、イギリスのエリザベス女王の国葬に習主席の盟友、王岐山国家副主席を派遣したのに比べるとランクは格段に下がります。

ただ、使節の派遣はないのではとの見方もあった中で、中国政府としては、29日に日中が国交正常化50周年を迎える前に外交的な儀礼だけは果たす姿勢を見せた形です。

一方、台湾からの参列者の「格」には神経を尖らせていて、台湾の議会である立法院の前の院長らが参加することについては「台湾の独立勢力が政治的な操作を行うためのいかなる舞台も提供してはならない」とクギを刺しています。