イスラエル軍、ガザ南部への攻撃強め…多くの犠牲者 地上作戦を“地区全域”に拡大
イスラエル軍は、地上作戦をガザ地区全域に拡大すると発表しました。住民を退避させた先の南部への攻撃を強めていて、多くの犠牲者がでています。
イスラエル ハガリ報道官
「ハマスとの戦争において新たな段階に突入した」「我々は(ガザ)北部でハマスを追ってきたが、現在は南部でも追いかけている」
イスラエル軍の報道官はこう述べ、南部に作戦の軸足を移したことを明らかにしました。また、イスラエル軍の司令官は4日、地元メディアの取材に対し「ガザ地区北部での目標はほぼ達成された」と語っています。
南部では空爆も強化されていて、主要都市ハンユニスでは、多くの民間人が犠牲になっています。イスラエル軍は、また住民にさらに南のエジプトに近いラファに退避するよう呼びかけていましたが、そのラファでも攻撃で少なくとも35人が死亡したということです。
ハマス側は「ガザ地区に安全な場所は北部にも南部にもない」と批判しています。中東メディアのアルジャジーラは3日、「この24時間で少なくとも700人のパレスチナ人が亡くなった」としていて、イスラエルとハマスの衝突が始まって以降、1日としては最も多い死者数だと報じています。