大統領選挙で感染拡大予想も、緩和策を発表 韓国
韓国では、3月9日に迫る大統領選挙で新規感染者が増加すると予想されていますが、政府は緩和策を進めています。
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韓国の新規感染者は、28日の発表で13万9626人。前の週の同じ曜日(月曜日)と比べると、およそ1.5倍に増加しています。また、死者は114人で過去最多を更新しました。
しかし、28日の朝、閣僚からはこんな発言が…
韓国 ジョン・ヘチョル行政安全相
「重症者や死亡者数、病床稼働率など、中心となる指標は比較的安定的に管理されています」
感染が急拡大する一方で、重症者数や死者数などの重要な指標は「比較的安定的に管理されている」と強調しました。
さらに、新たな緩和策も発表されました。韓国政府は、食堂などを利用する際に提示義務がある「ワクチン接種証明」について、3月1日から、運用を一時中断するとしました。
その理由として、政府は、比較的に重症化率や致死率が低いとされる「オミクロン株」の特性を考慮したことなどを挙げています。
韓国では大統領選挙が来週(3月9日)に迫っていますが、保健当局は、大統領選当日に新規感染者が23万人以上に、重症者が1200人以上に増加するとの予測を出しています。