米ITアップル、アプリ配信の外部決済誘導を認可 売り上げに数十億ドル規模の影響か
アメリカのIT大手アップルは16日、アプリの配信サービスで、アプリ開発者がユーザーを外部決済に誘導することを認めると発表しました。アメリカメディアは、アップルの売り上げに数十億ドル規模の影響が出ると報じています。
アップルは、これまでアプリの開発者に対して、アプリの配信サービス「アップストア」で自社システム以外の課金方法を知らせることを禁じてきましたが、16日、アメリカの開発者を対象に、アップル以外の課金方法にユーザーを誘導できるようにすると発表しました。
これまでの課金方法をめぐっては、アプリ開発者は手数料として売り上げの最大30%をアップルに支払わなければならず、2020年、アメリカのゲーム開発会社・エピックゲームズが、独占禁止法の独占にあたると訴えていました。
一連の裁判の中で、アップルは独占にはあたらないものの、反競争的な行為だとして課金ルールの見直しが求められ、アップルは不服として上訴していましたが、連邦最高裁は16日、この訴えを退けました。
今回のルール変更に伴い、アップルはアプリストアを経由して外部決済した金額の最大27%をアプリ開発者に手数料として請求するとしていますが、回収は困難とみられ、アメリカメディアはアップルが数十億ドル規模の影響を受けると指摘しています。