“核兵器禁止条約会議”「横暴で危険」核使用ちらつかせるロシアを非難
核兵器の保有や使用を禁じる核兵器禁止条約の初めての締約国会議で、アメリカの核の傘に入るNATO=北大西洋条約機構の加盟国が、核兵器の使用をちらつかせるロシアの対応を強く非難しました。
アメリカの「核の傘」に入りながら、オブザーバーとして会議に参加したドイツなどのNATO加盟国は、ロシアの核による威嚇について、「横暴で危険だ」などと非難した上で、核軍縮の重要性を強調しました。
ドイツの代表団「私たちは『核兵器のない世界を実現する』という目標を完全に共有しており、この点で核兵器禁止条約締約国の動機とのつながりを認めています」
一方、ドイツは、「ヨーロッパの平和が脅かされる中、条約には批准できない」と述べました。
また、会議では焦点となっていた核廃絶の期限について、「核保有国が条約に加盟する場合、最大10年以内の実施を求めること」が提案されました。
締約国会議は23日までで、核廃絶や核被害者支援を巡る具体策などについて採決する予定です。