タイで3日、下院総選挙の後、初めてとなる国会が開会しました。焦点は次の首相の選出ですが、選挙で第1党となった民主派の野党から選ばれるかは、依然として不透明な情勢です。

タイでは3日、国王出席のもと国会の開会式が行われました。タイでは9年前のクーデター以降、軍に近い政権が続いていますが、5月に実施された下院の総選挙で、軍の影響力排除を掲げた民主派の野党「前進党」が第1党となりました。前進党のピタ党首が首相に選ばれるかが注目されています。

前進党は野党の8つの党で連立政権を組む方針ですが、タイの首相は、下院議員のほか、軍政下で任命された上院議員との投票で決まることから、ピタ氏が首相に選ばれるかは不透明な情勢です。また、ピタ氏をめぐっては、選挙で違反があった疑惑も浮上していて、首相選出には難航が予想されています。

首相指名選挙は、早ければ今月中旬にも実施される見通しです。