総選挙で野党勝利のタイ 若者らが選挙結果尊重を訴える集会
今月行われた総選挙で軍の影響力排除を訴える野党が勝利したタイで、若者らが軍に近い国会議員らに選挙結果を尊重するよう訴える集会を開きました。
タイでは2014年のクーデター以降、親軍政権が続いていますが、今月行われた下院選挙で革新系の野党・前進党が第一党となり、ほかの7つの野党と連立政権の樹立を目指しています。
協議がまとまれば下院では圧倒的な多数派となりますが、首相選出には軍政下で任命された上院議員も投票するため政権交代が実現するかは不透明です。
このため、若者らは上院議員に対し選挙結果を尊重するよう訴えました。
集会を主催した学生(27)「上院は民主主義を発展させるかそれとも後退させるかのカギを握っている。民主主義のもとでは多数派の声は重要です」
一方、野党8党は22日、連立政権樹立に向けて合意した政策の覚書を発表しました。
王室への中傷を罰する「不敬罪」の見直しを盛り込むかについては8党の間でも温度差があることからいったん棚上げにされました。