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“法律”巡りフロリダ州とディズニーが対立 税制面など“特別待遇”剥奪へ

2022年4月22日 19:48

アメリカ・フロリダ州のディズニーリゾートは、税制面での優遇など、特別な待遇を認められていましたが、フロリダ州議会はその権利を剥奪する法案を、21日に可決しました。きっかけは、3月に成立した公立学校で性的指向などについての議論を禁止する法律です。

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オープンから半世紀がたつアメリカ・フロリダ州のディズニーリゾート。

東京ドームおよそ2200個分の広大な土地で、税制面での優遇や水道などのインフラを自由に管理する特別な待遇を認められていましたが、フロリダ州議会はその権利を剥奪する法案を、21日に可決しました。

きっかけは、3月に成立した公立学校で性的指向などについての議論を禁止する法律です。

ディズニーはこの法律に反対の立場を表明していました。

一方、推進してきたのは共和党です。

フロリダ州知事(3月29日)
「子供の教育や健康について重要な役割を果たすのは(学校ではなく)親だ。ハリウッドが何を言おうが、大きな会社が何を言おうが気にしない」

フロリダ州の知事も共和党です。

アメリカメディアは、特別待遇剥奪はディズニーへの“報復”という見方を伝えています。

パークの収益などにもかかわる可能性のある法案。知事が署名すれば、2023年6月1日付で特別待遇はなくなる予定です。

今のところディズニー側はコメントしていません。(日本時間4月22日午後5時30分現在)