×

ウクライナ住民に聞く…トランプ氏主張する「そう遠くない将来に停戦が実現するだろう」の可能性は?

2025年2月14日 0:56
ウクライナ住民に聞く…トランプ氏主張する「そう遠くない将来に停戦が実現するだろう」の可能性は?

ウクライナへの軍事侵攻から3年を迎えるのを前に、大きな動きがありました。アメリカのトランプ大統領がロシアのプーチン大統領と電話で会談し、その後の会見で「そう遠くない将来に停戦が実現するだろう」と強調しました。

    ◇

13日夜、「news zero」はキーウで暮らすウクライナ人のヤンコさんに話を聞きました。

オレナ・ヤンコさん(35)
「私たちはみんな早い停戦を願っています。平和がずっと続くためには、ウクライナの主権や領土が守られなければなりません」

ウクライナ情勢をめぐり、12日に大きな動きがありました。

トランプ大統領
「我々はすばらしい電話会談をした。殺りくを止めるために停戦の可能性について話し合った。そう遠くない将来に停戦が実現するだろう」

ロシア側によると、ロシアのプーチン大統領と1時間半にわたり電話で会談したトランプ大統領。

トランプ大統領
「プーチン大統領も戦争を終わらせたがっている。おそらく最初にサウジアラビアで(米露)会談するだろう。そう遠くない将来にだ」

ロシア大統領府のペスコフ報道官も「(両首脳は)和平交渉を通じて長期的な解決が達成できる」と、アメリカ、ロシア両者が停戦に向け、直接会談を行うことで合意したと表明したのです。

トランプ氏は、2019年にプーチン氏と会談しました。


ウクライナのゼレンスキー大統領もトランプ大統領と電話で会談。

ゼレンスキー大統領
「プーチン大統領との会談について、トランプ大統領と話した。アメリカの力でロシアに和平を迫ることができると信じている」

ウクライナ侵攻が始まってからまもなく3年。ゼレンスキー大統領によると、長引く戦闘で、ウクライナ側の死者はおよそ4万5100人、ロシア側の死者はおよそ35万人に上っています。ウクライナでは11日、18~24歳の若者を対象に志願兵の募集を始めるなど、兵力不足に苦しんでいます。

このタイミングで提示された停戦交渉のテーブル。

トランプ大統領
「ウクライナは貴重なレアアースを持っている。我々が提供したもの(資金)の保証として提供してほしい。保証が必要だ」

トランプ大統領は支援の“見返り”として、ウクライナ側に5000億ドル(約77兆円)分の希少な鉱物資源「レアアース」の供給を要求しています。

トランプ大統領
「ロシアはウクライナのNATO加盟を許さないと長い間言い続けている。ウクライナはNATOに加盟できない」

ウクライナのNATO加盟についても「非現実的」だとしました。さらに、バイデン政権では奪還を指示してきた領土についても、述べました。

――ウクライナの領土は2014年より前の状態に戻せるか?

トランプ大統領
「可能性は低いと思う。領土の一部は戻るだろう」

侵攻が始まってから平和を願う花を描き続けているヤンコさんは「領土を失ったとしても人の命を救えるなら停戦する意味はあります。(ただ)こんなに早い停戦は不可能だとわかっています。戦闘が再開されないような平和になってほしいです」と話しました。

(2月13日放送『news zero』より)

最終更新日:2025年2月14日 0:56
    一緒に見られているニュース
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中