撤回から一転…マスク氏“計画通り”買収案を再提案 ツイッター社も応じる構え 法廷闘争回避の可能性も
アメリカのIT大手「ツイッター」社の買収を撤回した起業家のイーロン・マスク氏が一転して、当初の計画通り買収を進めたいとツイッター側に伝えました。ツイッター社も応じる構えを見せています。
ツイッター社の買収を巡ってはマスク氏が今年7月、日本円で6兆3000億円余りの買収の合意を突然撤回していました。ツイッター側は、それを不服として合意した価格や条件での買収取引の実行を求め、裁判を起こしていて、今月17日から審理が始まる予定でした。
アメリカの証券取引委員会に提出された資料によりますと、マスク氏は3日、訴訟の即時停止などを条件に、当初合意した6兆3000億円余りで買収を進めたいとツイッター社に通達しました。
アメリカメディアはマスク氏側の主張が法廷で認められない見通しが強まり、方針を転換したと伝えています。
ツイッター社は4日、「マスク氏の書簡を受け取った。予定通りの価格で取引を完了させるつもりだ」とコメントしていて、法廷闘争が回避される可能性が出てきています。