クーデターから1年 ミャンマー“沈黙のスト”軍が圧力
ミャンマーの軍事クーデターから2月1日で1年です。外出を控えて抗議の意思を示す「沈黙のストライキ」が呼びかけられる中、軍は参加者を処罰するとして、圧力を強めています。
「沈黙のストライキ」は、外出を控えて軍への抗議の意思を示すもので、武力弾圧によって表だった抗議活動ができなくなった市民にとって、残された数少ない抵抗の手段です。
これに対し、軍は、参加者を処罰するとしていて、商店に対し、店を閉めないよう警告するなど、圧力を強めています。警告を受けた商店の人は、「店は開けざるを得ないが、客には来ないでほしい」と話していました。
人権団体によりますと、弾圧の犠牲者は1500人を超え、8000人以上が身柄を拘束されています。ジャーナリストの姉が拘束され、軍の尋問施設に送られたという女性が悲痛な胸の内を語りました。
姉が拘束中 ミャンマー人女性「姉は父親の代わりに家族の生活を支え、私の教育を支援してくれました。姉のことを考えると悲しすぎて涙も出ません」
軍はクーデターの際に発令した非常事態宣言を半年延長すると発表しました。「沈黙のスト」という市民の“静かな抵抗”までも抑えこむ構えで、弾圧がやむ気配はみられません。