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香港出身の民主活動家ら、独自の「香港議会」実現目指す組織発足

2022年7月28日 20:00
香港出身の民主活動家ら、独自の「香港議会」実現目指す組織発足

香港出身の民主活動家らが27日、世界中に住む全ての香港の人々による普通選挙の実施と、選ばれた代表による独自の「香港議会」の実現を目指す組織を発足させました。

カナダ・トロントで27日、「香港議会」選挙準備委員会の発足会見が行われました。中国国外で暮らす香港の民主活動家やメディア関係者らが組織したもので、世界中に住む全ての香港の人々による普通選挙を来年末までに実施し、選ばれた代表によって独自の「香港議会」の設立を目指すとしています。

実際の香港議会である立法会では、中国政府の主導によって民主派が排除されていますが、準備委員会はこれを「専制的な干渉だ」と批判し、「真に民主的な選挙だけが香港の人々の声を代弁できる」と狙いを説明しています。

アメリカ在住の実業家で、独自の「香港議会」を提唱した袁弓夷氏は、投票した人の安全を守る仕組みをつくると強調しました。

袁弓夷氏「(中国共産党の)脅しがあるだろうから、追跡できないようシステムを分離する。投じた票から、投票した人にたどり着くことはできない」

また、議会で香港のための憲法をつくり、住民投票を行う構想も明かしました。

一方、香港メディアは、海外在住の著名な民主活動家の1人が計画に参加しない意向だと報じていて、今後、民主派勢力がどれだけ結集できるかが注目されます。