バイデン大統領の二男ハンター・バイデン氏が26日、税金未納などをめぐる事件で裁判所に出廷しましたが、事前に合意していた司法取引を判事が認めず、手続きが延期される異例の展開となりました。

ハンター氏は、過去に必要な額の税金を納めなかった罪や、違法薬物の使用中に銃を所持した罪に問われています。ハンター氏と検察側は先月、罪を認める代わりに、訴追の取り下げや求刑の減免を行う司法取引で合意していました。

しかし26日に行われた審理では、判事が司法取引の内容の一部に異議があると指摘する異例の展開となりました。このためハンター氏も税金未納に関して無罪を主張し、司法取引は成立せず、手続きは延期されました。

またアメリカメディアは、ハンター氏の外国でのビジネスをめぐる問題など、他の疑惑についても訴追の可能性がなくなるのかをめぐり、ハンター氏側と検察側の主張が対立したと報じています。