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“おじさんの病気”と思いきや……女性も「痛風」に注意 ダイエットと筋トレで尿酸値UPも 「プリン体」多い意外な食べ物は?

2023年7月6日 11:03
“おじさんの病気”と思いきや……女性も「痛風」に注意 ダイエットと筋トレで尿酸値UPも 「プリン体」多い意外な食べ物は?

男性に起きやすいイメージの痛風。ダイエットによる極端な糖質制限や筋トレで尿酸値が上がることがあり、女性も注意が必要です。汗を多くかく夏は特にリスクがあり、こまめな水分補給や適度な運動が効果的です。プリン体が多く含まれる食べ物も紹介します。

■尿酸値が高いと発症しやすい「痛風」

有働由美子キャスター
「この暑さを、キンキンに冷えたビールで吹き飛ばしている人にもぜひ注意してほしいのが、“風が吹いても痛い”と言われる痛風です。『あー、おじさんがなる病気ね』と思っている方もいるでしょうが、これから始まる夏、女性も注意が必要といいます」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「自分の周りで痛風になった方は皆さん男性なので、知らなかったです」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「痛風はある日突然、足の親指のつけ根などが赤く腫れて、ズキズキと耐えられないような痛みが出る病気です。靴も履けないほどだ、と言う人もいます」

「血液中の尿酸値が高い人に起きやすく、正常値は血液 100 ミリリットルあたり7ミリグラム以下ですが、これを超えると痛風が起こりやすくなると言われています」

■暑い時期は尿酸値が高まるリスクも

小栗委員
「さらに、無理なダイエットが原因で痛風になることもあるといいます」

有働キャスター
「私の周りも含めて、『この夏はダイエット頑張る』と言う人や、既にやっている人もいます」

小栗委員
「痛風に詳しい両国東口クリニックの大山博司理事長によると、ダイエットのために極端な糖質制限をしたり、筋トレのような激しい運動で大量のエネルギーを消費したりすると、尿酸値を上げる原因になります」

「そして、暑い時期は汗を多くかいて脱水にも注意です。血液の濃度が濃くなって尿酸値が上がりやすくなってしまいます。6~8 月に発症するケースが、他の時期と比べて 1.5 倍と多いそうで、こまめな水分補給や、適度な運動も良いということです」

有働キャスター
「まさに今、気を付けないといけませんね。他に注意すべきことはありますか?」

■イワシ、イクラ…プリン体が多いのは?

小栗委員
「尿酸のおおもととなるのはプリン体で、食べ物などに含まれています。イワシ、イクラ、豚バラ(いずれも100グラムあたり)の中で、どれが一番プリン体が多いでしょうか?」

辻さん
「イクラではないでしょうかね?」

有働キャスター
「イクラですよね」

小栗委員
「魚卵にはプリン体が多いと思っている方が多いですが、大山理事長によると、イクラは3.7ミリグラムと少なく、正解は210.4ミリグラムのイワシです。豚バラは75ミリグラムです」

「アルコールで見てみると、有働キャスターの好きなビールは 500 ミリリットルあたり44.3ミリグラムと多めで、焼酎(100ミリリットルあたり0.0ミリグラム)やウイスキー(60ミリリットルあたり0.1ミリグラム)には、ほとんど含まれていません」

■普段から気にかける予防と「前兆」

辻さん
「最近私の周りでも、痛風になってビールから焼酎に変えたという方がいました。1回(痛風に)なると好きだったものをやめたり、ずっと気を付け続けたりする必要があるので(痛風になる前に)普段から少しずつ意識する習慣をつけるのが大事だと思いました」

「私自身は仕事が忙しいと、つい水分をとり忘れて気付いた時には脱水寸前、のようなことがあります。痛風予防の意味でも改めて気を付けたいなと思いました」

有働キャスター
「痛風の前兆は、関節のムズムズなどの違和感や、足の親指のつけ根が痛くなることが多いということです。心配な症状が出たら、痛風の専門外来や内科を受診してみてください」

(7月5日『news zero』より)