【解説】「クリスマス寒波」大雪に警戒 室内温度を改善する方法
24日はクリスマスイブですが、22日夜から再び日本列島に強烈な寒波が流れ込む見込みです。長期間、大雪や猛吹雪が続くおそれがあり、クリスマスの過ごし方にも注意が必要です。
●外出時の注意
●年末年始 厳しい寒さ
●室温を保つには…
以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。
22日夕方から26日ごろにかけて北日本から西日本の日本海側を中心に大雪になるおそれがあるとして、国土交通省と気象庁は21日、「大雪の場合は不要不急の外出を控えて」と緊急の呼びかけをしました。
22日から週末のクリスマスも含めて、しばらく警戒が必要な状況です。そして日本海側はもちろん、四国・九州でも警報級の大雪になるおそれがあります。
新潟では17日からの大雪で、車の立ち往生が発生しました。長岡市の住民は「やっとガソリンや宅配便が届くようになったのに、また大雪が降ると困る」と話しました。
■大雪で車が立ち往生 対策は?
新潟では、大雪の影響で犠牲者が出ました。20日、柏崎市の女性(27)が自宅前に止めた軽自動車の中で暖をとっていましたが、一酸化炭素中毒で死亡しました。警察によると、車のマフラーが雪で埋まっていたとみられています。
車の排ガスの中には、人体に有毒な「一酸化炭素」が含まれています。マフラーが雪でふさがれると、排ガスが車内に充満してしまいます。
JAF(日本自動車連盟)は、車のエンジンを動かした状態で、マフラー周辺を雪でふさぐ実験を行いました。すると排気ガスの動きを示した黄色い煙が、車の下にたまっていきました。その後、車の中にも充満してしまいました。実験ではあえて排気ガスに色をつけていますが、本来一酸化炭素は無色・無臭のため、発生に気づかないことが多いということです。
こうした事故を防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。立ち往生した場合など、「前に進もう」と前方の除雪を優先しがちかもしれませんが、まずは排ガスの出口をちゃんと確認して、ふさがっていないかどうかを見ることが大切です。
もし除雪が難しいような場合は、エンジンをこまめに切るなどの工夫をした方がよさそうです。いざという時にのために、冬場は「除雪用スコップ」「防寒着」「毛布」「食料」などをあらかじめ車内に用意しておくことが大切になってきます。