家族4人で東京・世田谷区から移住 “山の荒れ地“を牧場に開拓
1年前、東京の世田谷区から家族4人で千葉県いすみ市に移住した小松さん一家。東京では、夫の豪さんは一級建築士として会社を経営、妻の裕美さんは保育園の園庭や公園のデザイナーだった。そんな夫婦が挑戦しているのは牧場づくり。加工、販売までやる小規模の酪農経営を目指しているのだ。
移住を考え始めたきっかけは、夫が東京で自然を活かした保育園を設計したこと。やがて、自分も自然の中で暮らしたいと思うようになったという。
調べてみると、千葉県には小規模の牧場が多く補助金などの支援があるとわかった。そして牧場を作る土地を探し、見つけたのは使われなくなった田んぼと林。3ヘクタールの土地を借りることができたのだ。
夫婦の牧場への挑戦には、子供たちへの思いも込められていた。移住生活を考え始めたころ、新型コロナの感染が拡大。休校が長引いたことをきっかけに子供たちが不登校になった。その時、豪さんはこう考えたという。「親が好きなことをやってるところを見てもらえれば、その後子どもは人生の選択肢が増やせる」。
そうして、踏み出した牧場作り。夫婦は、一頭の牛を飼い始めていた。生後半年のオスの子牛、小松家の第一号の牛「イチ」だ。牧場の完成はまだ先だが、 イチは早く慣れるために一足早く牧場で暮らし始めた。
慣れない環境に戸惑うイチを、移住先の暮らしにも慣れてきた長男の奏太君も励ます。「牛と人が一緒に暮らす場所」。目指す牧場のイメージをこう話す豪さん。夏には、イチが暮らしている場所がきれいな牧草地になる予定だ。
※詳しくは動画をご覧ください(2022年6月8日放送『news every.』より)。