藤井八冠の“勝負おやつ”になりたい!王位戦に向けた菓子店の戦いが開幕
将棋のタイトル戦の定番であるおやつタイム。棋士たちがどんなおやつを選ぶか毎回注目が集まり、過去には藤井聡太八冠が王位戦中に食べた「ぴよりん」が爆発的な人気になったことも。
そこで、今年7月に名古屋で行われる王位戦の第一局で、棋士に食べてもらう“おやつ候補”を名古屋市の菓子店から募集するコンテストが開催。“我こそは!”と数々の菓子店が名乗りを挙げた同コンテスト。中京テレビでは、そんな戦いに挑む洋菓子店を取材しました。
「勝負おやつを募集していると聞いて、(対局する)お二人に是非知って頂いて召し上がって頂こうと思い応募しました」と応募理由を語るのは、名古屋市千種区の洋菓子店『ドゥリエール』の中内雅則店長。
創業39年。地元の人々に親しまれてきた洋菓子店が応募したのは、お店の定番商品「池下ミルフィーユ」。パイ生地の表面をキャラメリゼしたパリパリとした食感が特徴で、生地の中には愛知県産の卵や牛乳を使用した自家製カスタードクリームがたっぷりと詰まっています。
販売開始から17年。多い日は、1日に約1,000個売れることもあるという看板商品でコンテストに挑みます。「真剣な戦いが続いていくと思いますから、その間の安息ひとときの一助になれればなと」と、中内店長はスイーツに込めた思いを語りました。
5月31日、ついに一次審査の結果が発表。残念ながら、『ドゥリエール』は選ばれませんでした。二次審査に進んだのは20品。和菓子部門と洋菓子部門、それぞれ個性的な品が並びます。
二次審査はコンテストの公式ホームページに公開され、インターネットで投票を実施。投票結果と審査員の実食などをあわせ、6月17日に最終候補として8品程度に絞られる予定です。
選ばれたおやつは、7月6日・7日開催の将棋タイトル戦「第65 期王位戦 第1局」にて、藤井八冠と対局棋士に提供する「おやつ候補リスト」に掲載。棋士に選ばれると、“勝負おやつ”として注目を集めることになります。