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【名物】天神・中洲に負けない!長浜屋台街が復活して1年 新規参入の7人と83歳の先輩の挑戦 福岡 

2024年6月8日 6:40
【名物】天神・中洲に負けない!長浜屋台街が復活して1年 新規参入の7人と83歳の先輩の挑戦 福岡 
長浜屋台の復活1年

かつて、消滅の危機にひんしていた福岡市の長浜屋台街が復活して1年がたちました。去年、長浜地区で屋台を開いた7人の店主と長浜の歴史を守ってきた店主は、一丸となって屋台街を盛り上げています。

先週金曜日、福岡市中央区にある長浜屋台街は多くの人たちでにぎわっていました。

■訪れた人
「旅行です。」
「旅行です。」
「福岡だけですか。」
「福岡だけで、1泊2日で帰ります。」

おいしいお酒と料理で、会話も弾みます。

今でこそ8軒の屋台が軒を連ねる長浜地区ですが、かつては高齢化などで廃業が相次ぎ、屋台街消滅の危機にひんしていました。

転機が訪れたのは2023年6月です。福岡市が新たな経営者を公募し、出店の支援などを続けた結果、新たに7人が長浜に屋台を出すことになったのです。

7人のうちの一人、井上宏志さん(39)は、会社員を辞めて去年、初めての屋台の世界に飛び込みました。

■長浜のひろし・井上宏志さん(39)
「大変だったのは…ないです!本当に1年、楽しくやりました。つらいというのは本当に思い出せないぐらい面白い1年になりました。」

明るく笑いながらも、これまで需要に合わせてメニューをアレンジしたり新たに開発したりと、長浜に人を呼び込む努力をこつこつと続けてきました。

看板料理はレタスを豚バラ肉で巻いた野菜巻きです。

■訪れた人
「これこれ!これを食べたいなと思って。これを食べるために中洲からタクシーに乗ってきました。大阪は食文化のナントカと言っても、こういう屋台はあんまりないですからね。」

長浜地区を含め、福岡市内には現在、101軒の屋台があります。市が去年、公表した試算によりますと、屋台がもたらす経済波及効果は年間104.9億円で、前回2011年の調査と比べるとおよそ2倍に伸びています。

■福岡市 屋台の魅力向上担当・浜田洋輔 課長
「屋台があるから福岡に行くと思っていただけるように、屋台の魅力を日本中・世界中に発信していって、その中で長浜も利用いただければ。若いチャレンジャーが頑張っていますので。」

多くの人が行き交う天神や中洲の屋台街に比べ、離れた場所にある長浜は集客に課題があります。

そこで福岡市は、最寄りの地下鉄赤坂駅に「シラフで歩けば約10分」と書かれたポップを掲げたり、屋台街復活から1年を記念して今週土曜日までドリンクの無料券などが当たる「屋台ガチャ」を設置したりするなど、PRを続けています。

■屋台のたまちゃん・鳥巣大介さん
「客も入らないのに、準備だけは早いんですよ。」

■長浜市民球場・松清貴広さん
「きのう、こっち(鳥巣さん)もガラガラだった。」

天神や中洲に負けないように。1年前、この地でともに屋台を開いた店主たちは、一丸となって長浜を盛り上げてきました。

■松清さん
「大丈夫かい。」

■さよ子・松元幸代子さん
「点滴打ってきた。」

たった1軒になった時も、長浜の屋台を守ってきた大先輩、松元幸代子さん(83)は、尊敬すべき大切な仲間です。

■松元さん
「(1年は)早かったね。おかげさんで。みんないい人ばっかりでね。夕方5時に来たら、みんな走ってくる。どうしたのと言ったら、おはようございますと。」

順調に見える長浜屋台街ですが、まだまだ課題もあるといいます。

■長浜のひろし・井上宏志さん
「午後6時台から8時台の間がちょっとまだ、人が閑散としている時があるので、そこらへんは僕らがもっと盛り上げていかないといけないなと思ってるところです。長浜屋台が一団となって、いろんなことに各店舗チャレンジしていくのが必要かなと思いますね。」

天神や中洲に並ぶ屋台街に成長させるため、店主たちは「絆」を武器に奮闘を続けています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2024年6月6日午後5時すぎ放送

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