【影響】夏の猛暑で秋の花々に異変 彼岸花・ソバの花はようやく見頃 これから見頃の秋バラは? コスモスは「10年に1度の奇跡の競演」に期待 福岡
この夏の猛暑が、秋の花々の開花に影響を与えています。9月下旬に見頃を迎えているはずの彼岸花が今、ようやく見頃となった一方で、これから見頃を迎えるコスモスやバラも開花の遅れが見込まれています。
彼岸花ようやく見頃
福岡県宮若市の犬鳴川河川公園に咲く彼岸花は、例年は9月下旬に見頃を迎えますが、ことしは開花が遅れ、例年より20日ほど遅れて今、見頃となりました。
■訪れた人
「『赤いじゅうたんみたいに咲いている』と聞いたのですが、『ことしはじゅうたんにならない』と(ブログに)書いてありました。」
ソバの花も見頃
こうした開花の遅れは、佐賀県でも確認されています。佐賀県吉野ヶ里町のソバの花は、先週から見頃を迎えています。例年は彼岸花と同じころの9月下旬に咲き始めますが、ことしは2週間遅れで見頃を迎えました。
秋バラにも猛暑の影響が
これからシーズンを迎える秋の花にも、夏の猛暑の影響が出ています。福岡市東区の海の中道海浜公園にあるバラ園を訪れました。
■吉村史織アナウンサー
「例年だと、この3連休中は秋バラの強い香りが周辺に漂っているということですが、 ことしはぽつぽつと咲いている程度で、甘い香りはしてきません。」
例年10月下旬には220品種、1200株の秋バラが見頃を迎えますが、10月14日時点で花は数える程度で、つぼみも少ない状態です。
■訪れた人
「もっといっぱいバラが咲いているところが見たかった。」
通常、この時期には3割ほど開花しているということで、これほど花が少ない状況はめったにないといいます。
■海の中道管理センター 広報係・山本樹さん
「理由として挙げられるのは、夏の間の少雨と猛暑。そして9月にも残暑が続いたことなどが挙げられます。」
ことしの見頃は11月中旬ごろになりそうだということです。
■山本さん
「だいぶ待ちわびることになると思いますので、期待感を持って楽しんでもらえたらと思います。」
コスモスは3分咲き
一方、開花の遅れは、秋を代表するコスモスにも出ていました。
■中村安里アナウンサー
「能古島のコスモス畑です。祝日ということもあって多くのお客さんが来ていますが、コスモスは満開とはなりません。」
福岡市西区の「のこのしまアイランドバーク」のコスモスはちらほら咲いている程度でした。
■訪れた人
「海をバックにコスモスの満開を期待して来たのですが残念です。」
「早咲きが少しあるかなと思ったんですけど、これからという感じですね。」
例年、早咲きのコスモスは10月10日ごろに見頃を迎えていますが、ことしはまだ3分咲きだということです。
10年に一度の「奇跡の競演」に期待
■のこのしまアイランドパーク統括部 部長・山崎浩昭さん
「良いこともありまして、ことしは早咲きコスモスと遅咲きコスモス、こちらが同時に見頃を迎える予定です。」
アイランドパークのコスモスは、開花時期の異なる2種類があり、例年10月初旬に咲く「早咲き」の開花が遅れる一方で、10月下旬に見頃を迎える「遅咲き」は例年通りの開花が見込まれることから、「早咲き」50万本と「遅咲き」30万本が同時に咲く“10年に1度の豪華な景色”になりそうだということです。
■山崎さん
「私たちは奇跡の競演と言っているのですが、今から見頃ということで、ぜひ楽しんでいただければと思っています。」
猛暑による開花の遅れはヤキモキさせられる一方、「奇跡の競演」を演出して秋を楽しませてもくれそうです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2024年10月14日午後5時すぎ放送