「二十歳の自分へ」形を変えた卒業の思い出 8年後みんなで植えた夏みかんの木のもとに シリーズ【こどものミライ】
■6年生
「自分の好きなアニメのキャラクターのキーホルダーを入れました。」
「友達と撮った写真を入れました。」
北九州市八幡東区の花尾小学校の6年生98人に渡されたのは、完成した「タイムカプセル」です。中には、未来の自分に向けたメッセージと思い出の品を入れました。
ラベルには自分たちが描いたイラスト。世界に一つだけのタイムカプセルです。
このプロジェクトは、「タイムカプセルを作りたい」という子どもたちの声を受け、去年11月から準備が進められてきました。
北九州市の学校や企業から集めた空き缶の収益を活用し、NPO法人「空き缶基金」の協力によって、「タイムカプセルプロジェクト」が実現しました。
■NPO法人「空き缶基金」・櫻木準一 理事長
「今回、卒業式で(タイムカプセルを)持って帰りますから、身近に置いて夢を追いかけながら過ごしてほしいという願いを持っています。」
このタイムカプセルは、学校に埋めるのではなく、それぞれが持ち帰り保管することになっています。
これまで、タイムカプセルは校庭の隅に埋めるなどが一般的でしたが、土の中での保管方法や卒業生の個人情報の取り扱いが課題となっていました。
子どもたちは、未来の自分へどんなメッセージを書いたのでしょうか。
■6年生
「野球選手になっていたらいいなって。野球選手になっていますかって、将来の自分に聞いてみました。」
「女優か保育士になれたらほめてあげますって書きました。」
「将来の夢をかなえていますか。楽しく過ごしていますか。もし楽しく過ごしていないのなら、前へ踏み出して頑張ってくださいみたいな感じ。」
8年後の二十歳になった時にタイムカプセルを持って、卒業記念に植えた夏みかんの木のもとにみんなで集まる予定です。
■花尾小学校・松山修司 校長
「これから、うれしいこともあれば、悲しいこと、つらいこと、大変なこと、色々あると思うけど、それを乗り切る時に缶を見て、あの時にあの目標を書いたなと振り返ってもらえたらうれしいです。」
3月14日は卒業式。友達との大切な思い出を胸に、未来へと続く道を子どもたちは一歩踏み出します。
■6年生
「二十歳の自分へ。」
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年3月13日午後5時すぎ放送