【注意】6月は子どもの交通事故が多発 雨の車内から歩行者はどう見える? 梅雨の時期の事故から守るには 傘・レインコートの選び方 福岡
ことしは梅雨入りが遅れていますが、雨が多くなる6月は、子どもの命に危険が及ぶ深刻な交通事故が増える時期です。子どもたちが事故に遭わないように。12日、福岡市の保育園で交通安全教室が開かれました。
■インストラクター
「手を上げて、横断歩道をわ・た・ろ・う・ね。」
福岡市南区のしおばる保育園で開かれた交通安全教室には、6歳までの園児およそ100人が参加しました。この時期の開催には、ワケがあります。
福岡県内では去年までの5年間、交通事故で死亡、あるいは大ケガをした小学生以下の子どもの数を合わせると、6月が最も多くなっています。
■JAF認定セーフティアドバイザー・田中至道さん
「6月は梅雨の時期になる。雨が降るとドライバーから歩行者が見えづらくなるということも考えられる。」
こちらは、1時間に30ミリの激しい雨の中で車を運転した時の、前にいる歩行者の見え方を再現した映像です。日中の明るい時間帯でも、歩行者の姿を認識しにくくなっていることが分かります。
■田中さん
「ご自身から車が見えていたとしても、車側から歩行者が見えていないということもありますので、車が止まったのを確認して、横断歩道を渡るようにしてください。」
ということで、しおばる保育園に通う園児たちが学んだのが、横断歩道の正しい渡り方です。
■インストラクター
「右を見て、左を見て、もう一度右を見て、はい、じゃあ歩いて渡りましょう。」
■田中さん
「道路を渡る際は手を上げて。基本的に右を確認、左を確認、そしてもう一度右を見て、走らずに歩いて渡るというのがポイントです。」
■園児
「車にひかれるから、ちゃんと見ること。」
「右左見てから渡る。」
Qちゃんとできますか?
「うん。」
JAFの担当者は「子どもたちがルールを覚えるのはもちろん、大人がしっかり見守りながら交通ルールを教えてほしい」と話していました。
梅雨の時期、子どもたちを事故の危険から守るためのポイントをまとめました。
①ドライバーから見えやすいよう、傘やレインコート、服装は明るい色や反射材が付いたものを選びましょう。
②傘は子どもの視界をさえぎらない、適切なサイズを選びましょう。目安は傘の骨の部分が身長の半分程度です。
③傘の幅も含めて車道にはみ出さない。歩道では縦一列で歩くよう、家でも教えてあげてください。