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服を着たまま水に落ちたら 中学校の教員が着衣水泳を学ぶ 去年の夏は県内で12件の水難事故 福岡

2024年6月4日 17:45
服を着たまま水に落ちたら 中学校の教員が着衣水泳を学ぶ 去年の夏は県内で12件の水難事故 福岡
中学校の教員が着衣水泳を学ぶ

気温が上がり、水辺で遊ぶ機会が増える一方で注意が必要なのが水の事故です。子どもたちの命を守るため、福岡市で4日、中学校の教員が服を着たまま水の中に落ちた時の対処法を学びました。

福岡市西区の市民プールで行われた講習会には、福岡市内の中学校の教員36人が参加しました。

この講習会は、生徒が溺れた場合の対処法を学校で指導できるようにと、日本赤十字社福岡県支部が毎年この時期に開いています。

実技講習では、参加者全員が服を着たまま水の中に入ります。記者も体験しました。

■児玉悠一朗記者
「洋服が水を吸い込んで、へばりついた感じでかなり動きづらいのと、すごく重いです。」

水に落ちてしまった場合、どう行動すればいいのでしょうか。

■指導員
「バタバタすると空気、酸素を使う。だからこういうふうに。」

あごを上げ、力を抜いて手足を広げて、浮いたまま救助を待つ「浮いて待て」の姿勢をとります。深く息を吸い込んでためておくこともポイントです。

また、溺れている人を発見した場合には泳いで助けようとせず、ペットボトルやランドセル、ボールなど浮力のあるものを投げ入れ、体を浮かせるようにしましょう。

■受講した教員
「命に関する大切な内容なので、子どもたちに授業で教えて身を守れるような力をつけていってほしい。」

福岡県内では去年7月、宮若市の川岸で遊んでいた小学生の女子児童3人が溺れて死亡するなど、夏だけで12件の水難事故が発生しています。

日本赤十字社福岡県支部は「水の事故の多くは服を着ているときに起きている。講習で得た知識を広く子どもたちに伝えてほしい」としています。

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