愛媛県民はパンがお好き!?人口割合に対しての店舗数が全国1位!人気パンの“買いどき”を調査
愛媛県は人口10万人当たりのパン屋の数が全国1位!パン大好き県民の皆さんへ、東・中・南予で大人気のパン屋を巡って買いどきを調査しました!
塩パンブーム発祥の店「パン・メゾン」焼き上がりは15分おき!
いつお店に伺っても、店内は塩パンを買い求めるお客さんでいっぱいです。生地に練り込んだたっぷりのバターとパンにかかる岩塩の相性がシンプルなのにおいしい!
塩パンは20年前から売られていますが、今でもカゴの山盛りがすぐになくなって、またすぐに焼きたてが出てきます! 累計販売数は1億個を超えました。東京は銀座などにも進出していて、全国に塩パンブームを巻き起こしました。
Q.焼きたてが出てくるのは?
平田将武社長:
「15分おきです」
Q.買い時は?
「朝6時半から準備しているので、7時半まで。9時から10時は少し落ち着く時間帯」
午後1時から2時までも買い時です。1日3回ありますよ!
「山のパン屋」が町にやってきた!
つづいては松山市中心部から車で約40分。「山のパン屋」。
山奥は、早朝からパンの焼きあがる匂いに包まれています。店長の佐田さんが全てのパンを一人で焼いているんです。
常に自分の限界に挑戦する佐田さんですが、実はこの春、2号店を松山市岩崎町にオープン。山のパン屋が町に降りてきました!
こちらのパンも佐田さんがすべて一人で焼いています。新しいお客さんにも山のパン屋と同じ味を届けたいということで、敏さんのお母さん・司子さんが助っ人に。
このサンドイッチが2号店オープンを記念した新メニューです。
司子さん:
「チャバッタ。イタリア語で草履という意味です」
チャバッタはイタリアの食事パン。表面はカリカリ、でも水分をたっぷりと含んでいるので中はモチモチっとした食感です。シンプルな味なので、サンドイッチにぴったり。
平日は2回、休日は3回、山で焼いたパンが運ばれてきます。チャバッタサンドは早い日には午前中に売り切れるそうですが、買い時は10時半ごろ。サンドイッチの種類が多く狙い目です。
午前中には完売…自家製酵母のこだわりベーグル
続いては、雨の日でも大行列のパン屋さんです。オープンは10時。先頭のお客さんは1時間前から並ぶというベーグルの専門店です!
営業時間は午後2時までとなっていますが、午前中には売り切れてしまうそうです。
店長の河窪さん。ベーグルの仕込みは3人のお子さんを寝かしつけて、夜中の1時から始めるそうです。パワフル母ちゃん!店名の「ベーグルクラ」は長男・蔵之助くんからとりました。
河窪さん:
「酵母から手作り。ずっと作っていたら「自家製酵母」というワードに出会って」
酵母との出会いは3年前。カボチャやイチゴなど、気になった酵母はすべて試したといいます。そしてついに、去年!
「全然違うと感動して、この酵母を使ってベーグル屋さんを開きたいと。酒種酵母と楽健寺酵母の2種類を使ってます」
リンゴ・ニンジン・長芋・米から作られた「楽健寺酵母」は、もっちりと弾力があります。秋田県産の米麹から作られた「酒種酵母」は、フワっとやわらかい食感。
河窪さん:
「スパイスから作るクリーミーチキンカレー。夫がカレー好きで色んなカレー作るなかでこのカレーに出会いまして、自信をもってお店に出してます」
酵母もカレーもイチから手作り。お店の一番人気。
「9時半から並んでくださる方が増えはじめ、オープン時が一番多いかな」
ここは並ばないと買えないかもしれません。完売してなければ、インスタグラムに情報が上がります!この春限定、桜餡バターも販売中!次の営業日は、4月13日です。
地域とともに28年…世代を問わず愛される!町のパン屋の心遣い
つづいては、よそ行きに着飾らない、どこか懐かしいラインナップ。松山市西長戸で28年、町のパン屋さん「ケントベーカリー」です。
店長の泉さんはとにかく地域ファーストを心掛けていて、ご高齢の方でも食べやすい柔らかいフランスパンに…カレーパンは甘口から辛口まで用意。子どもからお年寄りにまで手に取ってもらいたい工夫がされています。
さらに、パン屋さんですが「サーターアンダギー」も!松山聖稜高校野球部には沖縄からの学生もいます。親元を離れて野球に打ち込む彼らを故郷の味で応援したいとメニュー化しました。
開店は朝6時半。出勤前や、朝の散歩の途中に立ち寄れるような時間にしています。ご夫婦おふたりの人柄も、足しげく通いたくなる理由のひとつです。
常連さんに人気のチョコリングの買い時は…朝8時以降いつでもOK!これが町のパン屋さんたる所以ですね。
タコス屋の夫婦がつくる!オリジナリティあふれる新種ベーグル
人気パンの買い時調査隊、続いては東へ!四国中央市に去年11月にオープンした「オーチョベーグル」。
三窪志穂さん:
「スペイン語で8を『オーチョ』ていいます」
ベーグルを2つ並べたら数字の「8」になりますよね!でも「8」に込められた意味はそれだけじゃないんです。ご主人の忠臣(ただおみ)さん。和食料理人歴は29年。四国中央市で「旬彩88(はちはち)」を営んでいます。
21年前、二人は共通の知人を介して出会いました。先に恋に落ちたのは志穂さん。以来、忠臣さんが働く和食料理店に通い詰めました。2人の関係は進展のないまま、忠臣さんはメキシコの和食料理店へ留学。志穂さんはいつ日本に戻るかわからない忠臣さんを待ち続けました。
帰国した忠臣さん、志穂さんの自分への思いが全く変わっていなかったことに心打たれ、結婚を決意。志穂さん5年間の片思いがようやく実りました。
その後、2人でタコスの専門店「トランキーロ」をスタート。スペイン語で、「ゆっくり」という意味。まさに、お2人の恋路そのもの。
そして去年、タコス屋がつくるベーグルのお店「オーチョベーグル」をオープンしました。
そんな2人の一押しは「トランキーロ」。
志穂さん:
「私たちタコス屋がやるなら、オリジナリティを出したいというのがあったので、タコスミートをそのまま使っています」
本場のタコスを再現すると辛すぎるので、日本人好みに調整!もっちりで、タコスとは違った食感が楽しめます。「本場の味を楽しみたい」という方は、自家製ハラペーニョソースでどうぞ!
オープン直後はお客さんが多いので、「トランキーロ」の買い時は11時から12時!お取り置きも対応しています。
ビール酵母のバンズで一層おいしく!つなぎなしのゴリラ級バーガー
続いては南へ。今月大洲市でオープン2周年を迎える「yumehonoka(ユメホノカ)」。
イチオシは、フランスパンの仲間である「リュスティック」。
中原翼さん:
「レーズンの酵母とビール酵母を使っています。外はカリっと中はモチっとした食感です。大洲で流行らせていこうと思って」
ユメホノカのお隣はクラフトビールを製造する臥龍醸造。ビールの酵母がパンをおいしくすると聞き、コラボすることに。ほんのり甘く、しっとり食感が特徴です。
このビール酵母のパンを使ってお店をやりたい!と、伊予大洲駅前に新店オープン!
店の外にも、壁掛けもゴリラ!ゴリラってすごく子煩悩なんですって。店長も休日はお子さんのために!そこも似ているポイントです。
つなぎをつかわない牛肉100%「ゴリラバーガー」
オープン直後は地元の方、午後2時頃は観光客が多いということで、ねらい目は午後1時から2時。テイクアウトなら、3時以降がおすすめです!