【特集】新潟市が支出額で全国1位の「イチゴ」 バリエーションは色々 団子からイチゴの酒まで 新潟のイチゴの楽しみ方
春、イチゴの季節です。
コメどころで知られる新潟ですが・・・実は、イチゴの支出額で新潟市は日本一なのです。
全国1位の新潟ではどのようにイチゴを楽しんでいるのか取材しました。
新潟市西蒲区にある「そら野テラス」です。
この施設には、地元で採れた野菜や果物を販売する直売所、レストラン、そして体験農園などがあり、この時期、新潟県のブランドイチゴ「越後姫」が店頭に並びます。
ことし2月に発表された総務省の「家計調査」。
この調査で新潟市は「イチゴ」の支出金額が全国1位となりました。
総務省によりますと、家計調査ではイチゴへの支出額は新潟市が5148円で1位に。2位は高知市で4945円、3位は宇都宮市で4914円となっています。
新潟県が誇るブランドイチゴ「越後姫」。
越後姫は果実が柔らかいことから長距離輸送に向かないといわれ、ほとんどが新潟県内で消費されているということです。
〈そら野テラス 伊藤新さん〉
「とても柔らかいのが特徴で、県外のスーパーなどにはなかなか並ばないイチゴです。粒が大きいものは、果汁が滴るほどのジューシーなイチゴとなっています」
そら野テラスの直売所に並んでいる越後姫は、道路を挟んだ場所にあるハウスで収穫されたもので、その日の朝に採れた新鮮な越後姫が販売されています。
そら野テラスにあるハウスでは、イチゴ狩りを体験することも可能です。
真っ赤なイチゴが実っているハウスの中はいい香りで充満しています。
育てられているのはすべて越後姫。
そら野テラスのスタッフによると、美味しいイチゴの見分け方は「ヘタが反り返っているもの」、「ヘタまで赤く染まっているもの」そして「ツヤっとしているもの」だといいます。
そら野テラスで体験できるイチゴ狩りは、その場で30分間食べることができる“食べ放題コース”と、収穫したイチゴを持ち帰ることができる“お持ち帰りコース”の2タイプで体験できます。
現在は土日のみ、また完全予約制で実施ということです。
そら野テラスの直売所では、イチゴの加工品やスイーツも取り扱っています。
「越後姫ジャム」をはじめ、そら野テラスがある西蒲区の酒蔵・宝山酒造でつくられた「いちごリキュール」という珍しいイチゴの酒も販売されています。
イチゴを活用したスイーツはほかにも。
「米粉シフォン(越後姫)」や、「米粉越後姫ロール」、越後姫をまるごと1個使用した「いちご団子」も店頭にありました。
購入した商品は、店の外にあるテラス席で食べることもできます。
直売所の隣には、新潟の田園風景を楽しみながら食事ができる「農園のカフェ厨房 TONERIKO(トネリコ)」というレストランがあり、そら野テラスで採れた野菜の料理の他に、イチゴを使ったスイーツも楽しむことができます。
越後姫を6個ほど使用した「そら野越後姫パフェ」は、中に入ったアイスやシフォンケーキとともに越後姫を味わえる一品です。
豆乳がベースで作られている「季節のスムージー(越後姫)」は、イチゴの風味とはちみつの華やかな甘さのバランスが良いスイーツということです。
旬のイチゴのおいしさや収穫体験などが楽しめる農園。
新潟産の食材の魅力を知ることで、新たな「新潟」の可能性に出会えるかもしれません。