自民・石破元幹事長“裏金事件”処分の手続きに苦言
自民党の石破元幹事長は17日、ラジオ日本の番組に出演し、いわゆる裏金事件をめぐり「離党勧告」処分となった塩谷元文部科学大臣が求めていた再審査が認められなかったことをめぐり、処分の手続きに問題があったとの塩谷氏の主張に対して「ちゃんと答えておかないといけない」と述べ、苦言を呈しました。
自民党のいわゆる裏金事件で受けた「離党勧告」処分を不服として安倍派座長の塩谷元文部科学大臣が求めていた再審査について、自民党は16日、総務会で議論し認めないことを決めました。総務会のメンバーでもある石破元幹事長は17日、ラジオ日本の番組に出演し、次のように述べ、苦言を呈しました。
「塩谷さんの弁明書がタブレットに出されて総務会のメンバーで読み込んで議論した。塩谷さんは、自分に弁明する場もなく手続き的な問題があるという旨を主張していた」「私たちが処分の重さについて判断する立場にはいないが、手続き的に問題があったかなかったか、という点については(私自身も)どうなんでしょうね、と思った。手続き的に問題があったかなかったかについては、ちゃんと答えておかないと、今後も同じようなことが起きたときにどうだったんだ、という話になる」
また、石破氏は、4月28日に投開票が行われる衆議院の3つの補欠選挙(東京15区、島根1区、長崎3区)のうち2つの選挙区で自民党が候補者擁立を見送ったことについて、「38年国会議員をやっているが見たことがない。候補者を出せない自民党は初めて見る」と述べました。
その上で「『市民は増税、自民は脱税』みたいなご批判をいただき、自民党への風当たりは相当強い」「島根1区はこういう状況になって、自民党と野党で正面からぶつかる初めての選挙。裏金事件に対して国民がどんな審判を下すのかっていうことがわかる判断材料になる」「今はとにかく島根1区の選挙に全力投球することが大事だ」と強調しました。