県議が撤回…国葬反対「8割が隣の大陸から」
世論を二分して行われた安倍元首相の国葬。その余波が今も広がっています。
自民党 小林貴虎・三重県議(6日)
「間違った情報により、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを深く反省し、お詫び申し上げたいと思います」
小林県議が謝罪したのは、今月2日のツイート。「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ているという」と投稿しました(※現在は非公開)。
その根拠としてあげたのは、「高市早苗先生が、政府の調査結果としてお伝えいただいた内容です」(※小林県議のツイッター・現在は非公開)として、高市経済安全保障担当相が講演で「政府の調査結果」として伝えたものだと主張しました。
小林県議の投稿に反論したものかはわかりませんが、情報元として“名指し”された高市大臣は4日、「不正確な情報が。日本には情報操作(偽情報)対策の法律が無いので、政府が調査をすることは出来ません」とツイートしていました。
◇
小林県議は5日、自身が委員長を務める委員会で説明を求められていました。
小林県議
「説明はここでする必要はないと思いますけど」
稲森県議
「なんでですか? 説明してください」
小林県議
「不要だと思っているからです」
稲森県議
「委員長としての資質に欠ける」
小林県議
「不規則発言ととらえますけど」
◇
しかし6日、一転、会見を開いた小林議員。
小林県議
「『政府の調査結果に基づいている』と説明しましたが、誤りでありました」
――政府の調査というのが、誤りだった?
小林県議
「どこがという点は講演の内容というのもあるので、控えたいと思います」
――高市さんがそう言っていたと、ご自身の記憶で言っていた?
小林県議
「記憶ではなくて、メモをとっていましたが」
――メモに誤りがあった?
小林県議
「そういうことです」
――訂正ということで、撤回・削除ではない?
小林県議
「訂正するということで、記者会見を開きました」
しかし、横から「撤回」という“ささやき”が聞こえると……。
小林県議
「撤回? ああ撤回…」「全てに対して、撤回したいと思います」
――撤回されるのですか? 訂正ではなく?
小林県議
「撤回いたします」
――撤回するというのは、2日に投稿された「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸から」という投稿と、4日の「発言のソースは高市早苗さんです」。この2点について撤回するということですか。
小林県議
「双方ともに撤回いたします」
一方、高市経済安保担当相の周辺は「そもそも、あの県議のことは知らない。なぜ、あんなことを話しているのかもわからない」と話しています。
(10月6日放送『news zero』より)