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石川被告、民主党に離党届提出 小沢氏受理

2010年2月11日 21:14
石川被告、民主党に離党届提出 小沢氏受理

 政治資金規正法違反の罪で起訴された衆議院議員・石川知裕被告は11日夕方、民主党に離党届を提出し、小沢幹事長がこれを受理した。

 小沢幹事長は党本部で会見し、「本人の決断であり、党をはじめ、皆さんにこれ以上迷惑をかけたくないという気持ちと思うので、(離党届を)受理した。不正な金をもらったとか脱税したとか実質的な罪の責任に問われているわけでない」と述べた。また、党側から積極的な処分をしなかった理由として、「政治資金をめぐる形式的なミスである」と主張した上で、自らの監督責任については一切触れなかった。

 一方、地元の北海道・帯広市で記者会見した石川被告は、「現在、国会では予算案審議の最中であり、熟慮の末に、民主党に対してこれ以上迷惑をかけてはいけないと考え、本日午前に離党を決断した次第です」と述べた。その上で、小沢幹事長に連絡を取ったり判断を仰いだりしたのではなく、自らの意思で離党したことを強調した。また、議員辞職はせず、今後は無所属の議員として活動する考えを示した。

 石川被告が11日に離党届を提出した背景には、12日に衆議院で行われる鳩山内閣の政治姿勢をめぐる集中審議の前に、石川被告の進退問題に一定のけじめをつける思惑があるとみられる。しかし、自民党・大島幹事長が「離党はトカゲのしっぽ切りだ。議員辞職すべきだ」と述べるなど、野党側は批判を強めており、石川被告の国会での説明を求めるほか、小沢幹事長の責任問題をさらに厳しく追及する考え。