アメリカ軍普天間基地（沖縄・宜野湾市）の移設問題で、北沢防衛相は２０日、移設場所を最終的に決定する時期について、今年１１月に予定される沖縄県知事選挙後になるとの認識を示した。

　北沢防衛相「まもなく知事選になるので、県民世論がどう選挙に表れるかということを考えれば、やっぱり知事選以降じゃないと、はっきりしたことは申し上げられませんなと、こういう話になるんだろうと思いますね」

　今年５月の日米共同声明では、普天間基地の具体的な移設場所や滑走路の工法について、８月末までに専門家による協議で結論を出すとしている。これに対して北沢防衛相は「事務方の協議を進めれば、アメリカ側もかなり沖縄の政治情勢を理解していただける」と述べ、最終決定の先送りをめぐるアメリカ側の理解に期待感を示した。