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漁船衝突事件をめぐり論戦~衆院予算委

2010年11月9日 13:53
漁船衝突事件をめぐり論戦~衆院予算委

 国会では9日も沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件をめぐる論戦が続いている。衆議院予算委員会で、自民党は菅直人首相に対して、損傷を受けた巡視船の修理代を中国側に請求するのかとただした。

 自民党・高市早苗議員「海保の船の修理代、これをアジア太平洋経済協力会議(APEC)で中国の首脳に会うと思うが、ちゃんと日本国として請求するんですね」

 菅首相「損傷を受けた巡視船の原状回復の取り扱いについては、今後、関係省庁間の協議により、適切に対応されるものと承知している」

 高市議員「内閣のトップである菅首相の意思を聞きたい。メモを読み上げるような答弁をするのは大変残念です」

 巡視船の修理代をめぐって、仙谷官房長官は9月の記者会見で中国側に外交ルートを通じて「当然、原状回復を請求することになる」と述べていたが、菅首相は明言を避けた。

 こうした中、与党側は10日の予算委員会で今年度補正予算案を採決したい考えだが、野党側は「映像流出問題での集中審議を行うべきだ」などと強く反発し、攻防が続いている。