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菅政権発足半年 ねじれ、小沢氏で問題山積

2010年12月8日 19:05
菅政権発足半年 ねじれ、小沢氏で問題山積

 菅政権は8日で発足半年を迎えた。ねじれ国会打開のメドが立たない一方、民主党・小沢元代表の国会招致をめぐり、民主党内も揺れている。

 官邸には、政権半年を祝うムードは全くない。来年を見据えて仙谷官房長官らの問責決議と小沢氏の国会招致の問題が重くのし掛かっている。こうした中、岡田幹事長は7日、輿石参議院議員会長に対して、小沢氏の招致を国会で議決することを了承するための臨時役員会を開くことを求めた。しかし、輿石氏がこれを拒否した上、小沢氏に近い民主党幹部が「小沢さんの問題より仙谷官房長官を代える方が先だろう」と述べるなど、党内の一部から強い反発が出ている。

 また、当の小沢氏は7日夜、自らを支持する中堅議員と会食し、週明けにも、このところの地方選挙敗北の執行部の責任を追及するための両院議員総会を要請するように求めた。両院議員総会の開催には民主党議員の3分の1以上の求めが必要なため、実現は簡単ではないが、出席議員の一人は「倒閣運動と受け止めた」と話している。

 一方、菅首相側近は「小沢氏は追い込まれて焦っているだけだ」と批判するなど、対立は激しくなってきた。