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記念日も祝賀ムードなく…香港デモ拡大懸念

2014年10月1日 15:48

 香港ではトップを選ぶ選挙を民主的に行うよう求めるデモが続いている。1日から中国の建国記念日で祝日になることから、デモの拡大が懸念されている。NNN香港の原田敦史記者が中継。

 香港のトラムと呼ばれる路面電車が走っている場所は、デモの影響で道路全体が封鎖されている。祝日ということもあり、昼過ぎからは徐々にデモ隊の数が増え始め、社会人の姿も見え始めた。座り込みはすでに100時間を超え、市民生活や観光客への影響も出ている。

 香港では1日朝、中国の建国記念日を祝う式典が行われ、梁振英行政長官らが出席した。

 「人により求める政治改革の方法は異なると思うが、普通選挙がないよりはあった方が良い」-梁長官はこのように述べ、デモを行う民主派をけん制した上で、中国との協調を訴えた。ただ、式典が行われた会場周辺には数千人の人々が集まり、中国国旗をつけたヘリコプターに激しいブーイングを浴びせるなど、街に祝賀ムードは感じられない。

 また、この民主派デモに反対する、中国に近い立場を取る親中派もデモを計画していて、衝突した場合、さらなる混乱も予想される。