１１年度予算案をめぐる攻防が大詰めを迎えている。２５日に行われた与野党の国会対策委員長会談で、民主党は、予算関連法案の審議を続ける一方、予算案については週明けに採決したいとの考えを示し、野党側は強く反対した。

　会談で民主党・安住国対委員長は「週明け早々に予算案の採決をしたい」との考えを示した。一方、現時点で成立の見通しが立っていない公債特例法案など予算関連法案については、なお時間をかけて話し合いたいとして、予算案を先行して採決したい方針を示している。これに対し、野党側は「関連法案が伴わずに予算案だけ審議しても意味がない」などとして採決に強く反対した。

　また、この後に開かれた衆議院予算委員会の理事会では、自民・公明両党が欠席のまま２８日に予算案を採決することを決めた。これに野党側は強く反発しており、中井予算委員長の解任決議案などを提出して抵抗する構え。