東日本大震災の影響で２か月遅れとなった春の叙勲の受章者が決まった。受章者数は４０６４人で、今回の最高位である桐花大綬章に海部俊樹元首相（８０）が選ばれた他、俳優・浅丘ルリ子さん（７０）らが受章した。

　海部元首相は「指折り数えて８０歳になりましたし、初当選以来、５０年経過したわけですので、喜んでいただいておこうと思います。家族の有形無形の協力があったこと、それを一は有権者、二は家族ということになるでしょうね」と喜びを語った。

　この他、旭日大綬章に若林正俊元農水相（７６）らが選ばれた。

　旭日小綬章を受章した浅丘さんは、映画「男はつらいよ」で歌手・リリーを演じるなど、俳優としての功績が評価された。浅丘さんは「『寅さん、いただいたわよ』って寅さん（死去した俳優・渥美清さん）にも言いたいくらいです」「これからも一つ一つ、本当に仕事だけは真面目です。一生懸命やらせていただきたいと思っております。もういくつまでできるかわかりませんけれども」と話した。