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“孤立無援”の菅首相、進退は… 記者報告

2011年7月6日 20:33
“孤立無援”の菅首相、進退は… 記者報告

 空転が続いていた延長国会は6日朝、2週間ぶりに正常化したが、菅首相を擁護する声は民主党内からもあまり聞こえてこない。身内からも見放されて、菅首相はもはや孤立無援といった印象を受ける。政治部・田中秀雄記者が報告する。

 菅首相が行った一連の人事により、民主党執行部との亀裂は修復不可能な状態にまで陥っている。6日の委員会審議でも「刀折れ、矢が尽きるまで力の限りやっていきたい」と、当面続投することに意欲を示した菅首相だが、複数の民主党幹部からは「来月末の会期末までもたない」「そんなに長くないだろう」などと菅首相を突き放す発言が相次いでいる。

 身内である民主党内からも信頼を失いつつある菅首相だが、数少ない擁護派の一人で、首相補佐官でもある国民新党・亀井代表は「民主党も自分たちの首相の首を取ることばかり考えないで、(復興支援策の)中身をどんどん検討していかなければいかんのではないか」と述べた。

 11年度第2次補正予算案など、菅首相が掲げた3つの法案について、民主党執行部は来月上旬までに成立させたい考え。いまだ野党との協議の展望が見えない中、今後、どのように道筋をつけていくのか、国会ではさらに激しい攻防が繰り広げられそうだ。