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民主党代表選 前原前外相の動向が焦点に

2011年8月22日 17:46
民主党代表選 前原前外相の動向が焦点に

 菅首相の後継を選ぶ民主党代表選挙は、前原前外相が出馬するかどうかが最大の焦点となっている。前原氏は出馬に含みを持たせており、近く最終判断する考え。

 前原氏は地元・京都から22日午後に上京し、自らを支持する議員らと意見交換する予定。これまで出馬には慎重だった前原グループの幹部は22日、日本テレビの取材に対して「出馬の確率は8割だ」と述べ、前原氏出馬の可能性が強まっているとの認識を示している。前原氏は自らの出馬について、近く最終判断することにしている。

 また、前原氏は20日、すでに出馬の意向を固めている野田財務相と会談し、前原グループとして野田氏を支援することは難しいとの認識を伝えたという。これに対し、野田グループの幹部は「前原氏が出馬する前提で準備に入る。ここまで来たら引けるわけがない」と話し、前原氏の協力が得られなくても野田氏は出馬するとの考えを示している。

 一方、出馬に必要な推薦人20人をすでに固めている鹿野農水相は22日、記者団に対し、あらためて出馬への意欲をにじませた。鹿野農水相は22日夕方、党内最大勢力を率いる小沢元代表と会談する予定。

 代表選への出馬の意向を固めている馬淵前国交相は22日朝、地元・奈良の朝護孫子寺で勝利を祈願した。馬淵氏は「気持ち新たに挑戦する思いが、しっかりと心の中に宿ったと思う」と語った。

 こうした中、民主党は22日午後の役員会で、代表選について、27日に告示し、29日に実施する方針を確認した。29日当日は両院議員総会を開催し、候補者の演説の後に投開票を行うとしている。また、告示から投票までの間には立候補者による公開討論会も開催する方針。