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国会で初の事業仕分け スパコンが対象に

2011年11月16日 13:37
国会で初の事業仕分け スパコンが対象に

 国会では初めての試みとなる「事業仕分け」が16日、始まった。税金の無駄遣いなどをチェックする衆議院の決算行政監視委員会による仕分けでは、計算速度が世界一の次世代スーパーコンピューター「京」などが取り上げられた。

 平尾計算科学研究機構長「ぜひ、日本の国力を上げるためにも、この『京』は必要ですし、それをきちっと動かすようなご支援をぜひお願いしたい」

 自民党・河野太郎議員「その件(『京』の必要性)について、この数年間、文科省にただしているのに対して、文科省は全く真面目に答えていないのが問題なんで。真面目に今までの疑問に答えるようにしていただきたい」

 約1時間半の審議の結果、委員による判定がなされ、「廃止すべき」が0人、「来年度予算への計上、見送り」が1人、「予算要求の縮減、または組み替え・見直し」が9人などとなった。

 委員会では今後、内閣に対して「勧告」するかどうかなどを理事会で協議することにしている。委員会による仕分けは17日まで行われ、今後は公務員宿舎の建設経費などを取り扱う予定。