海自潜水手当“不正受給” 発表額より約1000万円多い可能性 防衛省
海上自衛隊の潜水手当をめぐり発覚した不正受給の金額について、防衛省は、先週発表した額よりもおよそ1000万円、多い可能性があることを明らかにしました。
防衛省は海上自衛隊の潜水手当をめぐり隊員による不正受給があり、確認された不正受給の額はおよそ4300万円と先週、発表していました。
ところが、防衛省は19日までにすでに退職した隊員や処分について、審理中の隊員を含めると不正受給の総額は最大で1000万円程度増え、およそ5300万円にのぼる可能性があると明らかにしました。
また、隊員らに対する不正受給と食堂での不正飲食についての処分について、今月12日付と発表していましたが、一部はそれ以前に処分済みであったことも明らかにしました。
防衛省は、隠す意図はなく、ミスであると説明していますが、木原防衛相は陳謝しました。
木原防衛相「国民の皆様に対して適切な情報発信ができていなかったことにつきまして防衛大臣としては深くお詫び申し上げます」
そのうえで、木原防衛相は自らの進退について「再発防止策をしっかり取ることなどを私が伝えていくことが一番いい選択だ」と述べ、続投する考えを示しました。
一方、こうした防衛省・自衛隊の問題を議論するため、与野党は衆議院では今月末に安全保障委員会で、参議院も来月上旬に外交防衛委員会で、それぞれ閉会中審査を行うことで合意しました。