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いよいよ正念場!消費税増税法案の行方は?

2012年3月13日 20:00
いよいよ正念場!消費税増税法案の行方は?

 今年1月に就任した小川法相は、実は趣味として2頭の競走馬を所有する馬主でもあるんです。これまでに獲得した賞金総額は7億円以上ということなんですが…国会内でとったある行動が波紋を広げました。

 先月29日に行われた党首討論。その15分前に、早くも着席していたのは小川敏夫法相でした。この時、小川法相は胸元から携帯電話を取り出し、なにかのサイトをチェックしている様子がカメラに映っていました。実はこの後、競馬のサイトを見ていたことが明らかになり、野党から批判を受けました。

 自民党・世耕弘成議員は、12日の参議院予算委員会で、「この部屋で、小川法務大臣が携帯電話で競馬サイトを見ておられました。言語道断」と、小川法相を追及。すると、小川法相は「私が持っている愛馬がちょうど水曜日で、調教する日でございましたので『はてどういう状況だったかな』ということでインターネットで確認しました」「委員会中でないときにつきましては特に申し合わせがないということで、禁止されていることではないわけでございます」と述べ、問題ないとの認識を示しました。

 現在、フクノツールなど2頭の競走馬を所有している小川法相。JRA(日本中央競馬会)のホームページで調べてみると、最近では10日に出走し、16頭中15着となっています。2011年9月には1着となり、賞金60万円を稼いだこともありました。

 世耕議員はさらに質問を続けます。

 世耕議員「賞金が総額今までいくらぐらい?」

 小川法相「賞金は、ちょっと、それこそサイトを見ればすぐわかるんですけども(笑)」

 世耕議員「大臣は過去68頭の馬を持っています。賞金総額は7億3786万円」「閣僚申し合わせ事項で兼職は禁止になってます。私は馬主はやめられるべきだと思いますがどのように考えるか」

 小川法相「私はその事業としてですね、その競走馬を持っているのではなくて、あくまでも趣味として持っているものでございます」

 あくまでも趣味なので問題はない、とする小川法相。今後も馬の所有は続けると、述べました。

 ところで、最近なにかとカメラの前に登場する回数が増えているのが、民主党・小沢元代表。

 先週の動きを整理してみると…月曜日は大阪で民主党議員のパーティーに出席し「私は必ずしもこの2~3か月で解散ということはないと思うが、それはそれとして、国民に信を問う必要が出てくるときがそう遠くないうちにあるという気も一方でしている」と発言。翌日からは3日連続で、自らに近い議員と夜に会合。木曜日の会合では、消費税増税法案について、「10人の議員が10人、真剣に反対を訴えれば止めることができる」と、話したとされています。結局、土曜日の民主党議員パーティー、日曜の震災式典出席を含め、ほぼ毎日、カメラの前に登場していたことになります。

 また、12日には、国会の委員会室に小沢元代表の肖像画が飾られました。在職25年の表彰を受けた国会議員は、希望すれば肖像画を飾ることができるとのことですが、小沢氏は現在、在職42年。主宰する政治塾の卒業生から肖像画を贈られ、今回、飾ることにしたということです。

 小沢元代表の露出が増えているのは、野田首相との対決姿勢をアピールするためなのでしょうか。

 一方で政府は、今月23日を軸に消費税増税法案の閣議決定を目指しています。自民党・谷垣総裁は13日の党役員会で、「野田総理は不退転の決意で臨むと言ってるのに対し、小沢元代表は、法案提出を阻止しようとしている。どちらもできなければ2人とも言うだけ番長だと」と発言。

 そんな中、消費税増税法案の成立と引き替えに衆議院を解散するいわゆる「話し合い解散」も注目されています。12日の参議院予算委員会では、野田首相と自民党・山本一太議員との間で、こういうやりとりがありました。

 山本議員「話し合い解散をやるつもりはまったくないと、話し合い解散の可能性は0%だということか」

 野田首相「解散についてははっきり具体的にいうべきものではないと思うが、一体改革も含めてやらないければならないことをしっかりやりぬいた上で適切な時期に判断するということに尽きます」

 山本議員「話し合い解散の可能性をまったく否定してないという感じでちょっとびっくりしました」

 野田首相みずからが区切った期限である3月末まであと18日。消費税増税法案をめぐってまさに正念場を迎えています。