消費税増税法案など「社会保障と税の一体改革」関連法案の審議が続く中、野田首相と民主党・小沢元代表の会談は、来週半ばで調整されていることがわかった。

　「今の国会で消費税増税法案を成立させる」としている野田首相は２４日午前の衆議院特別委員会で、来週の小沢氏との会談で法案への協力を取り付けたいと強調した。

　野田首相「（小沢氏と）腹を割って、大局観に立ってご理解いただくような、そういう会談にしていきたいと思います」

　自民党・丹羽秀樹議員「もし民主党所属の議員が、採決時に退席とか棄権・反対を表明した場合、どう対処するつもりか」

　野田首相「政府・与党、一致結束して採決に臨んでいきたいと思うし、そういうことは十分可能だと考えている」

　野田首相と小沢氏との会談は、来週半ば頃に行う方向で調整している。小沢氏周辺は「まずは、野田首相の考えをじっくり聞くことになる」と話しており、会談が複数回開かれることもあり得るとの見通しを示している。

　小沢氏は２４日、７０歳の誕生日を迎え、都内の自宅にはバラの花束などが次々と届けられている。小沢氏は、周辺に対して「今のまま消費税を増税するのは駄目だ」などと語っているという。

　野田首相が何らかの合意点を見いだすことができるのか、法案の行方と絡んで今後の政局を左右する会談となる。