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民主党・小沢氏、改めて消費増税法案に反対

2012年6月7日 16:53
民主党・小沢氏、改めて消費増税法案に反対

 民主党・小沢元代表は7日、自らを支持する若手議員の会合で挨拶し、消費税増税法案について「国民の大多数は絶対賛成しない」などと述べ、法案に反対する考えを改めて示した。

 小沢氏は会合で、「『消費税さえ賛成してもらえれば、後はどうでもいい』と言う人がいるやに聞いているが、民主主義を冒とくし、破壊する行動だ」「今、民主党政権が消費税増税法案だけを先行させようとしていることについては、国民はノーの答えを出している」などと述べ、法案に反対する姿勢を強調した。

 民主党内では、自民党との修正協議でマニフェストの撤回につながることを懸念する議員らが、「民主的な合意形成を求める」として、7日夕方に会合を開く予定で、今後、修正協議と並行して、民主党内の動きも活発になる見通し。

 こうした中、前原政調会長は自らのグループの会合で、修正協議について、「政府は前のめりになって野党の要求の丸のみに傾きがちになろうと思う。しかし、社会保障分野で積み上げてきた部分がたくさんあるので、そこは大事にし、汗をかいてきた議員たちの思いも斟酌(しんしゃく)をしながら臨まなければいけない」と述べ、修正協議で安易に妥協すべきではないとの考えを示した。

 一方、こうした党内の動きや小沢氏の発言に関連して、輿石幹事長は会見で、「増税法案だけを先行して採決することはありえないし、できない」と述べた。また、野党側と修正案で合意できたとしても、党内の了承を得られるかが最大の焦点になるとの認識を示した。