×

党内議論紛糾も、21日までに採決を~首相

2012年6月19日 17:20
党内議論紛糾も、21日までに採決を~首相

 メキシコを訪問している野田首相は現地時間18日、消費税増税を含む「社会保障と税の一体改革」関連法案について、21日までの今の国会会期中に衆議院で採決したい考えを改めて示した。

 消費税増税法案をめぐり、野田首相は自民・公明両党と先週、合意にこぎ着けた。当初の予定通りに21日までに採決するには、民主党内の了承が必要となる。

 野田首相は現地時間18日、メキシコで記者団に「(了承手続きは民主党)執行部に任せてきたので、全幅の信頼を置いています。21日が国会会期末なので、それまでに採決するという基本的姿勢は変わらない」と述べた。

 18日の民主党内の議論は紛糾し、結論を持ち越している。野田首相の発言は、輿石幹事長らが党内を取りまとめることに期待感を示したもの。

 これに先立って、野田首相は初めての日露首脳会談に臨んだ。両首脳の共通の趣味は柔道で、オリンピック代表チームの柔道着を贈り合った。また、野田首相は停滞している北方領土をめぐる交渉を柔道の試合にたとえ、「『始め!』の号令をかけられるようにしたい」と提案し、前向きな姿勢を引き出せたようだ。

 ヨーロッパの信用不安が最大の焦点であるG20(=主要20か国・地域)首脳会議は、最初のセッションが終わった。効果的なメッセージを出せるか、市場が厳しく見つめている。