野田首相は２０日、九州北部豪雨の被災地を訪れ、農地などの災害復旧事業について、激甚災害の指定に向けて手続きを進めるよう指示したことを明らかにした。

　野田首相は２０日、熊本・阿蘇市などを訪れ、豪雨による土砂崩れや川の氾濫などの被害状況を視察した。阿蘇市の中学校では、体育館で避難生活を続ける人たちに直接声をかけた。

　野田首相「いろいろ不便があると思いますが、一日も早く日常生活が取り戻せるように、国としても全力を挙げていきたいと思います」

　野田首相は農地などの災害復旧事業について、「激甚の指定に達する見込みになった」と述べ、激甚災害に指定する手続きを進めるよう指示したことを明らかにした。激甚災害に指定されると、復旧費用について国の補助率が引き上げられ、自治体の負担が軽くなるが、農地以外の復旧事業への激甚災害指定についても、「今、精査している」という。