野田首相から韓国・李明博大統領に宛てた親書は、韓国側が郵便で返却し、２４日午前、外務省が受け取った。

　野田首相が李大統領に宛てた親書は、韓国側が送り返したが、外務省が２３日、いったん受け取ることを拒否した。韓国政府は再び郵便で返却し、２４日午前、外務省が受け取った。

　玄葉外相「メッセージは伝わっているということが一つ。もう一つは、親書の送付のやり取りをめぐってこれ以上、このやり取りが続くのは我が国の外交の品位を考えた時、好ましいものではない」

　玄葉外相は２４日、「極めて遺憾で非礼な行為だ」と改めて批判したが、「毅然（きぜん）と対応すると同時に、常に冷静さを保ちながら対応することが大事だ」と送り返さない方針を示した。

　一方、藤村官房長官は２４日午前の会見で、「親書を返すことは韓国がいかに島根・竹島に関わる領有権に自信がないのかを物語っている」と厳しく批判した。

　こうした問題について、野田首相は２４日午後６時から記者会見を開き、政府の取り組みや方針を説明する予定。