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オスプレイ墜落、人的要因が大~防衛省

2012年8月25日 2:21
オスプレイ墜落、人的要因が大~防衛省

 沖縄・普天間基地に配備予定の新型輸送機「MV22オスプレイ」のモロッコでの墜落事故について、防衛省が独自に取りまとめた分析報告書の概要が明らかになった。事故は「人的要因によるところが大きい」と結論づけている。

 防衛省の専門家チームが取りまとめた報告書では、墜落事故の原因について、副操縦士がマニュアルに違反して回転翼を前方に傾けたことなどによる「人的要因によるところが大きいものと考えられる」としている。その上で、「機長及び副操縦士の判断処置が原因であり、日本側の分析からも、機体構造自体が事故の要因となったことは認められない」と、機体に問題はないと結論づけた。

 一方で、事故の再発防止策については、オスプレイの特徴である回転翼の操縦訓練の徹底や、「日本の地形や気象など飛行環境条件の十分な事前教育が実施される必要がある」と指摘している。