菅直人元総理“ヒトラー発言” 維新・馬場共同代表が抗議…激しい口論に
立憲民主党の菅直人元総理大臣が日本維新の会について、「ヒトラーを思い起こす」などとツイッターに投稿した問題を巡り、1日、維新側が直接抗議しました。カメラの前で行われた激しい口論。一体、何が起きたのでしょうか?
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1日午後、日本維新の会の馬場伸幸共同代表が訪れたのは、菅直人元総理の事務所。報道陣の目の前で始まったのは──
日本維新の会 馬場伸幸共同代表
「ツイッターとかで我が党を批判することはやめてください」
立憲民主党 菅直人元首相
「どうしていけないんですか?」
馬場氏
「『あなたの党とはもうお話しすることもない』とおっしゃっているんだから」
菅氏
「なんで批判しちゃいけないんですか? 私の発言についてあなたから抗議を受ける必要がないし、あなたにお答えする必要もありません。お帰りください」
馬場氏
「抗議文をお渡しさせていただきます」
激しい口論になった2人。何が起きたのでしょうか?
事の発端は、先月21日、菅氏が記したツイッター。菅氏は、維新の創設者の橋下徹氏や維新の会について、「主張は別として弁舌の巧みさでは、第一次世界大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」とツイートしました。
これに対し、日本維新の会は、菅氏が最高顧問を務める立憲民主党の本部を訪れ、発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出しました。
一方、菅氏は「党ではなく私に抗議すべき」とし、「議員会館での馬場代表の部屋は隣だ。もちろん謝罪することはあり得ない」と挑発的な発言をしたのです。
維新側は、1日、直接本人に抗議文を提出しました。これを待ち受けていた菅氏は、開口一番、「日本維新の会共同代表馬場しんこう…のぶゆきっていうんですか?」と、名前を間違えました。すると──
馬場氏
「立憲民主党の最高顧問であり元内閣総理大臣のすが…かん直人さんが」
菅氏は、ツイッターは、橋下氏に対する発言であるとしたうえで…
菅氏
「橋下さんが維新の顧問とか、そういう表現をあちらこちらで聞きますが、そういう関係もないってことですか?」
馬場氏
「そういう時期もありましたが、今は全く日本維新の会とは関係ありません」
菅氏
「なぜ、全く関係のない橋下さんとの問題に抗議をされるんですか?」
馬場氏
「橋下徹ならびに日本維新の会をヒトラーになぞらえているというふうに読み取れるんです。それはあなたと私との見解の違いなのかも分かりませんが」
菅氏
「見解の違いです」
馬場氏
「見解の違いかも分かりませんが」
菅氏
「見解の違いです!」
馬場氏
「だから、よろしければ公開で討論を国民の前でされたらどうでしょうか?」
菅氏
「公開討論会をするつもりはありません」
馬場氏
「ないんですか?」
菅氏
「ありません。だってする必要がないから」
約20分間の口論は堂々巡りに終わりました。
菅氏
「全く納得のできるような抗議文ではありませんでした」
馬場氏
「民主党政権がうまくいかなかった理由はそこなんだなと」
自民党内からは…。
自民党議員
「選挙前はみんな因縁つけるんでしょ」
「野党が割れると、自民党にとってはプラスになるだけ」
野党同士の場外バトル。維新側は、今後も強く抗議していくとしています。